豊かな暮らし

全てに経済が優先されることで化学製品が出現し、人の健康よりも生活の豊かさが求められるようになった。本来豊かな暮らしは健康あってのものであるのに、物の量によって決められるのは残念なことである。数年前、住まいと健康についてのアンケート調査を行なったことがある。築二○年以上経過したものは別にして、築二、三年の住宅においても問題となるような回答は得られなかった。しかし、大きな病院や町の専門医院に尋ねてみると、患者の数が多いのに驚いた。シックハウス症候群、喘息(ぜんそく) 、アトピー、化学物質過敏症など、さまざまな言葉を耳にして、現実に通院していても他人に知られまいとする気持ちが強いと感じた。この原因は一体どこにあるのか。結果は競争を強いられた社会の仕組みの中で、すぐに他人と比較して考えてしまう習慣が自然と身についてしまったことによると考えられる。弱味を見せまいとする考えから、心を開く方向への転換によって、気軽に暮らせるし、解決の糸口が見つかるものである。住宅を建てる施主側と、これを請け負う業者の間には、相反する考えが存在することも事実である。これをカバーするのは信頼とお互いを思いやる気持ちである。これがないと、施主側は、いかに安く請負契約書を結ぶかということばかりに夢中になって数社からの見積りを取りに走り、業者側は他社の見頼り金額を掻(か) い潜って獲得した請負金額の中から、いかに多くの利益を確保するかに知恵を絞ることになる。地震列島日本では建物を建てる時、必ず地震を見越した設計をする。各種不動産知識は、←こちらをご覧ください。

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